
仕出し懐石「花響(はなひびき)」誕生の背景と挑戦|冷めてもおいしい法事用折詰へのこだわり
法事は、家族や親戚がひさしぶりに集まる大切な一日。
主催される方は「みんなに喜んでもらえる食事を用意したい」と思いながらも、
「年代や好みがバラバラで何を選べばいいかわからない」「味も見た目もきちんとした料理で失敗したくない」と悩まれることが多いのではないでしょうか。
そんな中、私たちが仕出し懐石「花響(はなひびき)」の開発に本気で取り組むきっかけとなったのは、長年お付き合いのあるお客様からのご相談でした。
「今度、大事な法事があるので、上質な折詰を作ってほしい」とお願いされたのです。
お客様の声から始まった、新しい折詰作り
ご相談くださった方は、以前から勘介(当店の前身)の常連で、行事のたびにお弁当をご注文いただいてきた方です。
「家族や親戚が集まる特別な日に、みんなが満足できる料理を」というお気持ちに、私たちも「ぜひお応えしたい」と強く思いました。
しかし一方で、法事用の仕出し折詰は「時間が経つとどうしても美味しさが落ちてしまう」という課題がありました。
特に、天ぷらは揚げたてが一番。衣のサクサク感や素材のジューシーさが命ですが、折詰でお届けすると時間が経ってしんなりしてしまいます。
他にも、刺身やステーキ、焼き魚などは「冷めてもおいしい」状態を実現するためのハードルが高く、「本当に納得のいくものを出せるのか?」という葛藤があったのも事実です。
「冷めていてもやわらかくておいしい」への挑戦
それでも、お客様の「みんなが集まる場を笑顔で彩りたい」「記憶に残る料理を届けてほしい」という思いに背中を押されて、
私たちは本格的に法事用の仕出し折詰開発に乗り出すことを決めました。
まず直面したのは「天ぷらの課題」。揚げたてのような食感や風味をいかに維持するか、試行錯誤の連続でした。
また、刺身やステーキ、焼き魚も、それぞれの持ち味を損なわないように調理や下ごしらえ、盛り付けを一から見直しました。
たとえば、天ぷらの衣がべたつかず、適度な食感を残すために、揚げ方や油切りのタイミング、折詰に詰める順序を工夫。
ステーキや焼き魚は、特製のたれや下味、最新の加熱機器を活用し、冷めてもパサつかずやわらかく仕上がるように調整しています。
大切な人たちと「思い出に残る食卓」を
私たちが何より大切にしているのは、「大切な人が集う特別な日を、記憶に残る食卓にしたい」という想いです。
だからこそ「冷めてもやわらかくておいしい」をテーマに、何度も試作を重ね、納得できる一膳ができるまで手間暇を惜しまずに取り組みました。
花響の物語は、お客様の一言と、そこから始まった数々の課題への挑戦から生まれています。
ご家族の大切な法事やお集まりに、安心しておまかせいただける仕出し懐石をこれからも心を込めてお届けしてまいります。
ご注文・ご相談はこちらから
松山市・伊予市・東温市・松前町・砥部町など、各地への配達に対応しています。
ご注文は2日前までにお電話またはホームページからどうぞ。
アレルギー対応やご年配の方向けのやわらか食材なども、ご希望に応じてご相談いただけます。
大切な方との思い出に残るひとときを、「花響」の仕出し懐石でサポートできれば幸いです。